俺たちは碇シンジを卒業できない

碇シンジを卒業できない全ての者たちに捧げます。

10/18 タワレコ新宿15周年ライブ「15の夜。」でBABYMETALを見てきた

セットリスト
1.BABYMETAL DEATH
2.メギツネ
3.君とアニメが見たい
4.おねだり大作戦
5.ヘドバンギャー!!
6.イジメ、ダメ、ゼッタイ

BABYMETALの感想。会場は赤坂BLITZ
極めて完成度の高いライブだったと思う。Overtureからシームレスに続くヘビーな自己紹介ソング”BABYMETAL DEATH”で、ダークでキュートな世界観に一瞬にして染まる会場。SU-METALこと中元すず香のバンドの爆音を物ともしない芯の通った澄んだ歌声。MOAMETAL、YUIMETALのどこまでもイノセントな出で立ち。フロアはモッシュにつぐモッシュ。私自身モッシュでほとんどトランスな状態にあったため、記憶があまり定かではないが、とにかく素晴らしかった。
セットリストは全6曲で30分ほどありベビメタを十分に楽しむことができた。個人的に最も印象的だった曲”イジメ、ダメ、ゼッタイ”について記しておこう。

イントロでピアノの情感的な音がフロアに響くと、それまでの暴虐的なまでのモッシュが止み、MCか音源か不明だが「ウォール・オブ・デス」という声が響き、フロアはまさに死の壁を作るために左右に別れ始める。そうか、ここでウォール・オブ・デスをするのか…とにわかに緊張が高まる。ふとステージを見ると、その光景をピアノに合わせてハミングしながらステージから眺める中元すず香が目に留まる。その姿は対立するかのように左右に別れた我々に現前する、神の使者としての裁定者にしか、もはや見えなかった。

これほどのメタファーがあるだろうか。ウォール・オブ・デスで左右に別れるフロアは罪にまみれ争い合う人類であり、ステージの上に立つ裁定者・中元すず香がこの光景を悲哀にも見える目で眺める構図はこの世界のあり様の隠喩そのものであり、すなわち”イジメ、ダメ、ゼッタイ”とはイジメという暴力の根絶を歌うことによって、人類の争いの根絶を歌っているのだ。これは世界平和を願う曲なのである。

といった大仰な解釈を直感的に思い起こさせるほど、BABYMETALの世界観はライブ中のフロア・観客の意識に浸透しており、BABYMETALというアイドルグループがいかに高い実力を持つかを身を持って体感したライブだった。